海外育ちのバックグラウンドを活かし、日本のスタートアップと世界の架け橋に!

2021-03-23
海外育ちのバックグラウンドを活かし、日本のスタートアップと世界の架け橋に!

9歳からスイスのジュネーブで育ち、大学はイギリスへ。海外で過ごしてきた真島隆大(Ryuta Majima)の目に、2000年代の母国日本は輝きを失っているように見えた。母国の良さを知りたくて、意を決してリーマン・ショックの真っただ中に日本で就職。帰国後も常に海外と日本を並行して見続けるなかで、より良き未来のために自分は何をすべきかという思いは高まるばかりだった。そんな真島が、たどり着いた場がフォースタートアップス(以下、フォースタ)。ジョイン早々に大活躍を見せている。

入社初日に企画書提出。3カ月弱で成長産業カンファレンス『FUSE』を実現

2021年1月20日、フォースタでは初の大がかりなカンファレンス、『FUSE』を開催。全16セッションにオンラインで約2400名の登録者を集め、成功裏に終了した、この企画を立てたのが2020年10月に入社したばかりの真島だ。
「金曜日に入社して、その日に企画書を書きました。『火曜日が経営会議だから叩き台になるものを作れないか。大枠でいいから』と言われて、急ぎPCセッティングを行い作業開始。火曜日に出して、そこから1月20日まで突っ走りました」と笑って振り返る。

「真島さんがいなかったら『FUSE』は実現しませんでした。カンファレンス自体も初めてでしたが、入社すぐにこんな働きをする人も初めてです」。これはメンバーによる真島評だ。「僕も、さすがにこんなことは初めてでした」と真島も笑う。もちろん、タレントエージェンシー(TA)事業のメンバーをはじめとする社内の強力なバックアップあってこそだが、そもそも真島がリードを取らなければ、実現は難しかっただろう。

入社初日ながら、企画書を作る上で真島が譲れなかったのは、フォースタが掲げるバリューを体現することと、スタートアップが主体のオープンイノベーションを実現することの2点だ。「オープンイノベーションという言葉自体、主語は大手です。世間一般には大企業側から語られます。でも、フォースタがやるからには、スタートアップが中心に来なければいけない。市場における方向性をしっかり変えていこうと思い、フォースタらしく『成長産業カンファレンス』としました。入社前からフォースタの揺るがないビジョンやバリューを理解し、共感していたので、社内でも認識のズレはなく、コンセプチュアルな話をする上で特にハードルもなかったです。」(真島)

登壇者もスタートアップが中心だ。共創・協業の相手として登壇する大手・中小企業や行政は、スタートアップと議論を重ねて協業・共創事例が豊富な事例を集約していった。そして、TA事業のメンバーが日頃のリレーションを活かして60~70人に及ぶ登壇者と交渉。普段、このようなイベントに出てこない登壇者も多く、その新鮮でユニークなラインアップはスタートアップ界隈でも大いに話題になった。

「企画こそ立てましたが、それを実現できたのはTAメンバーのおかげです。フォースタの底力を感じました」と真島。そしてつくづく「この会社に入ってよかった」と思った。

ジュネーブ育ちでイギリスの大学へ。新卒の就職はなぜか日本の人材会社

フォースタに来るまでの真島の歩みは独特だ。高校卒業までスイスのジュネーブで過ごし、獣医師を目指すも、EU圏外の国籍保持者に対する異様な学費の高さで断念。イギリスの大学に進学して生物学を専攻した。卒業を控え、専門を活かしていくつか就職先も内定していたが、真島は日本に戻ることを決意する。

「当時の僕は、アイデンティティクライシスにありました。周りは、いろいろな国籍の人がいて、彼らは母国に対して『ここが良くて、ここが悪い』と的確な判断をするのです。僕の母国は日本。高校の頃から日経新聞を読み、日本への憧れと日本を知りたい思いが強かった。でも当時は、経済がどんどん悪くなっており、ふと、僕は日本のネガティブな面しか見えていないと気づきました。多国籍の彼らのように、僕も良い点・悪い点を知った上で判断したい。そう思って、就職を機に日本へ行くことにしました」。

現地で面接を受け、人に魅かれて入社したのは海外大卒を多く採用していたヘッドハンティング会社。仕事内容よりも、その人のカバン持ちをしたいという思いで決め、日本に帰国した。1人で会社探しから人探しから何でもやる環境で、密度の濃い1年を過ごしたが、時は2009年。リーマン・ショックのあおりを受けて事業は急激に縮小。真島も退社を余儀なくされた。

その後、イベント会社、大手ゲーム会社などでオン・オフのマーケティング全般の経験を積み、DMMグループへ。DMMでは、最初はホログラフィック劇場のプロモーションに携わり、その後、コワーキングスペースのコミュニティマネージャーを務めることに。ここで真島は海外のバックグラウンドを活かした活躍を見せる。

企画・実行したフランスビジネスツアーで日本のプレゼンスの低さを痛感

真島は、帰国後も大使館関係のイベントにまめに顔を出すなど、海外とのつながりを保持してきた。当時、チームにフランス語が堪能で、フランス大使館ともつながりがあるメンバーがいたことから、そのつながりを活かしたビジネスができないかと考えた。ちょうどその頃、フランスで大きなスタートアップイベントがあった。コワーキングスペースには、スタートアップとの協業を模索する大企業もやって来る。そこで真島は、スタートアップイベントへのビジネスツアーを組めば価値提供や市場の活性化に寄与できて、かつ新しいマネタイズ手法になると考えた。

「ツアーなど作ったこともなかったのですが、やってみました。結果、大手二社でツアーを組み、短期で数百万円の売上を作り、現地企業とのネットワークを広げることもできました」。ツアー自体は大成功だった。しかしショッキングな出来事があった。真島は振り返る。

「ツアーで、いろいろな日本企業が現地でピッチをするので、現地のスタートアップ何社かに声をかけました。すると『中国の企業ではないから行かない』と断られたのです。日本が誇る有名メーカーで世界的な知名度、ブランド力もあるのに、スタートアップ目線でみると中国に負ける。確かに出資額などは日本と中国では桁違いですが、それでもショックを受けました。海外との橋渡しを含めて、自分にできることをもっとやらなくてはいけないと思ました」。

真島は真剣に憂えた。では、どのような形で何をすれば課題解決に近づくか。再び海外に戻り、現地からの支援なども考えた。日本で転職活動もし、大企業の新規事業チームなどを受けた。一方で、個人でコンサルティングやオープンイノベーション支援を行う道も考え、これも実際に大企業、スタートアップの双方から複数の引き合いがあった。カードがいろいろあるなかで、フォースタのオープンイノベーショングループの話を聞いた。そして、執行役員の思いの大きさ、面接時の真摯な対応などが決め手となってフォースタへのジョインを決めた。

自分×会社で最大限の価値発揮を!ぶれないビジョンを持つ素晴らしい仲間たちと共に

入社して怒涛のように過ごした3カ月は、冒頭に書いた通り。『FUSE』カンファレンスを終え、2021年1月の社内の月間表彰は、真島が3部門のうち2部門を獲得した。表彰はメンバー間の投票で決める。2冠は、なかなかない。それだけ、みんなが認める活躍だった。だが「自己採点するなら70点」と真島は手厳しい。理由は「とりあえずできました。でもイベントのあり方としては満足していません。ほかのイベントとの差別化も十分ではなく、たくさんの方々から支援を受けて、産声をあげたばかり」。

成功を受け、すでに次回『FUSE』に向けて始動している。真島は言う。「次回は、もっと海外の要素を強めたいです。海外のトップクラスの企業やスタートアップ、有望なシード、若手起業家を招いて日本がまだまだ挑戦できることが伝わるようなセッションを作っていきたい。海外では、大手企業の意識も違います。例えばラグジュアリーブランドのコングロマリット企業であるLVMHグループは、ブランド横断でスタートアップ支援チームを作って、しっかりと連携体制を作っています。他にも、グローバル約1.3万人の雇用契約に、新規事業やスタートアップ協業に月間リソース10%を割くことが評価制度に組み込まれているケースもあります。日本の2~3周先を行っているイメージです。そのような注意喚起も込めて海外企業を呼びたいと思っていますし、それは僕の特性が活きる、僕がやっていくべきことです」。

これらの活動を通じて、特に海外でフォースタの知名度を上げ、世界に挑戦するスタートアップの橋渡しができる存在になることを目指す。海外とのコミュニケーションギャップがなく、かつ様々なビジネスに関わってきた経験を持つ真島だからできることを、追求していく。

「結局、自分×会社だと思います」と真島は言う。そのココロは、会社との関係性はしばしば「会社に依存するか」「会社を利用するか」の二元論で語られるが、むしろ「持ちつ持たれつの掛け算」ということ。掛け算でどれだけ価値を増幅できるか。増幅できれば、会社と自分の双方にプラスとなる。さしずめ真島は、フォースタにとって新しいベクトルの価値を最大化する最強の変数と言っていいだろう。

真島にとっても、フォースタは自分をレバレッジする装置だ。『FUSE』ではフォースタの良さを実感した。入社してすぐにこれだけのイベントを任される信頼、裁量、そして周囲の惜しみない協力。ぶれないビジョンを持つ素晴らしい仲間たちだ。目標は高く、真島×フォースタートアップスが創出する価値は、今後どんどん増大していくことだろう。

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