転職して本当によかった。どこでも通用するほどの経験を積めるフォースタの経理財務

2022-06-15
転職して本当によかった。どこでも通用するほどの経験を積めるフォースタの経理財務

大手電気機器メーカーで4年半、経理財務業務を経験後、フォースタートアップス(以下、フォースタ)に来た玉浦崇彬。2022年4月にマネージャーに昇進し、大活躍中だが、転職活動時は呆然とするほど苦戦した。理由は大きな組織で、部分的な業務しか経験できていなかったから。フォースタでは経理財務のあらゆる業務を経験し、土台をしっかり固めることができた。圧倒的な自信がついた今、フォースタの企業価値向上のために全力を尽くす。

大手電気機器メーカーに4年強在籍するも、転職活動で自分の経験不足を思い知る

▲学生時代からテニスに打ち込んでいた玉浦。

前職の大手電気機器メーカーは、経理の専門職採用で新卒入社し、4年半在籍した。最初の配属は本社。2年間は決算や開示資料作成などの財務会計業務に携わり、次に管理会計寄りの業務にスライドした。その後、事業部に異動し、事業部内で企画兼経理の業務を担当した。ざっと財務会計2年、管理会計2年半というキャリアだが、その状態で転職活動に臨んだところ、びっくりするほど通らなかった。「最初は落ちすぎて、中途採用ってこんなに落ちるんだと驚きました。経理だし、どこかしら通るだろうと思っていたのですが…」と玉浦は振り返る。

そもそも転職を考えたのは、関西の本社から東京の事業部への異動がきっかけだった。家族や知人の多い地元関西から、誰も知り合いがいない東京へ。必然的に外に目を向けることになった。「本社時代は、会社の人と身内としか会っていない生活でした。東京に来てゼロから新しい人間関係ができ、はじめて外の世界を知りました」と玉浦。仕事は、本社とは違った手応えがあって楽しかったが、外に目を向けたとき、大きな組織の一員として部分的な仕事をしている現状に、「このままでいいのか」という気持ちが芽生えた。「事業部で毎月、予実管理をして差異の分析をするのですが、差分のギャップをどう埋めるかと考えるのは別部隊。分析からその後の戦略まで、一気通貫で考えられるようになりたいと思いました」

そこで漠然と経営企画を志向し、同時にスタートアップなどの圧倒的な成長環境に身を置きたいとも考え、転職活動を始めたが、早々につまづいたというわけだ。経営企画は、未経験ではなかなか行けない。ならば馴染みのある経理財務で入り、いずれ経営企画に異動したいと考えたが、スタートアップが求めるのは財務会計経験が中心だ。「財務会計の経験は最初の2年だけ。結局、自分はほぼ未経験採用に近い状態だと気づきました。活動しながら、次に転職するときは、今回、落ちた会社に通るほどのスキルを身につけようと誓いました」

入社して1年半。会社経営に必要な経理財務の仕事をすべて経験

エージェント4社を使っての転職活動の末、フォースタも含めて3社から内定を得た。当初、フォースタは意向度が低かった。スタートアップ企業の面接を受けるために、転職活動のパートナーとしてフォースタと接点を持ち、たまたま選考ラインに乗ったからだ。最後に3社を比較検討する段階で、ようやくフォースタも選択肢に加わった。

「決め手は人でしょうか」と玉浦。「当初は意向度が低かったこともあり、面接でまったく緊張しませんでした。でも、この自然体が自分に合っているのかもしれないと思いました。また、成長可能性の高い会社に行きたかったのですが、2020年当時はちょうど新型コロナウイルスが蔓延しはじめた頃で、各企業が採用活動を控えていたタイミングで、フォースタの決算では減収。その点が気になって会社帰りに菊池(取締役 兼 コーポレート本部長の菊池烈)に電話をして聞きました。すると、スタートアップマーケット自体が広がっているし、フォースタの支援している会社は1社ではないので、ポートフォリオを組み替えることで追い風を受けられる――という答えでした」。その説明は説得力があった。最後は面接で出会ったコーポレートのメンバー、取締役の菊池、清水などフォースタの人に惹かれて入社を決断した。

それから1年半余り。その決断は大正解だった。実にさまざまな経験を積むことができた。財務会計も管理会計も、会社経営に必要な経理財務の仕事は全部。請求書の処理、発行から開示書類の作成も行う。請求書の発行1つとっても売上は多様だ。主力のタレントエージェンシーのほか、プラットフォームの『STARTUP DB』、資金調達支援サービス、Public Affairsなどの事業があり、請求フローは複雑。このような日々の会計活動を支え、日次、月次、期末の決算もする。もちろん税金の対応も。直近ではファンド事業もスタートし、新たにファンド会計業務も加わった。そしてこれらの数字を基に、取締役会や経営会議の資料作成など、経営陣の意思決定に必要な数字もとりまとめる。

前職と比べると売上規模は本当に小さいが、だからこそ全部できるし、「自分事」として取り組んでいる感覚も強い。日頃から経営陣とのコミュニケーションも多く、会社の状況や目指す方向も理解している。そして小さくても上場企業だ。緊張感もある。「経理の仕事は、本当に会社の規模感によって内容の差が大きい」と玉浦は実感を込めて言う。「最後、入社を迷っていたとき、経理の土台を固めたい人にはちょうどいい規模だと言われましたが、その通りだったと思います」

圧倒的に自信がついた。やりたいことはどんどん上乗せOK。応援する社風も魅力

▲有志メンバーとして、新年のフォみくじ(フォースタおみくじ)を祈願。プロジェクトなどに積極的に参加する。

2022年4月にはマネージャーに昇進し、チームをマネジメントする立場になった。この1年半を振り返って言う。「圧倒的に自信がつきました。一通りの経験を積み、何か新しいことに出会ったときも、経験に基づいて汎用的な道筋はつけられるようになったと思います。入社前に目指した、経理の土台を固めることができ、マネージャーにもなれました」

その上、前向きで物怖じしない性分から積極的にタスクを拾いに行く。経理とは直接的には関わらない取組も進んでやってきた。TA事業のスカウトメール送信をRPAで行う試み、福利厚生の拡充、経営陣へのコーチングの導入など。これらを自ら提案し、実現に向けた検証を行った。実現したものもあれば、試験導入の末に見送りになったものもあるが、「検討した」ということが、組織にとっては一定の資産になったはずだ。

スカウトメールのRPAなど、経理業務と関係なくても躊躇せず声を挙げる玉浦。その性格も好ましければ、それをナチュラルに受け入れる社風もいい。「言ったことに対して、前向きに捉えてくれる会社だと思います。もちろん、やるべきことをやった上で、というのが大前提ですが、追加でタスクを上乗せすることはまったく構いません。有志で、プロジェクトベースでいろいろやれるので、これからもやりたいことはどんどん上乗せしていけばいいかなと思います」

入社前にチャレンジしたいと思っていた経営企画的業務にも、プロジェクトベースで携わり始めた。フォースタは、自ら動くことで着実に願いが叶っていく環境だ。20代のこの貴重な時間に得られる数々の経験はかけがえのないもの。将来、輝きを放つだろう。玉浦は言う。「面接でも言うのですが、しんどいけど2年もいれば、次はどこにでも転職できる経験が積めると思います」。びっくりするほど落ちた転職活動から1年半強。転職の予定はないが、履歴書に書けることは各段に増えている。

転職して本当によかった。フォースタの企業価値向上のために全力を尽くす覚悟

▲コーポレート本部で行なったキャンプ。運営メンバーとしてコンテンツ企画にも挑戦した

「転職をして本当によかったと心の底から思います」と玉浦。スタートアップへの憧れは以前からあり、新卒時もいくつか受けていた。結果的にワンステップ踏むことになったが、振り返ってみると「飛び込むタイミングは間違っていなかった」と玉浦は言う。

実は新卒の就職活動時、業界を絞らず、トップ企業を受けまくっては落ちつづけた。新卒時にありがちな失敗だ。そのなかで縁があった前職の会社は、大企業らしいおっとりとした社風で、大企業における経理業務も経験でき、決して悪い選択ではなかった。とはいえ、「あのままつづけても全体的な業務に携わって経理組織を動かしていくようなキャリアは難しかったと思います。会社はいい人ばかりで楽しく、学びも多かったためとても迷ったのですが、あのタイミングで飛び出したことは、自分のキャリアにとってよかったと思います」

フォースタでは、入社当初から前向きにどんどん吸収した。周りからも期待され、成長するなかで、いつしか玉浦は夢を抱くようになった。「1つは、会社として渋沢栄一のような功績を残すこと。渋沢栄一といえば500社近くの会社を興し、今につづく数々の大企業の礎をつくりました。あれを個人でやるのは難しいですが、会社としてならできる。フォースタがまさにあのような、後の教科書に載る仕事をできたらいいと思います。もう1つの夢は、フォースタが人材輩出企業になること。フォースタ出身であることが、採用市場でブランドになると嬉しいです。そのためにはフォースタのプレゼンスを上げる必要があり、会社がよくなること、企業価値が向上することなら何でもやりたいと思っています」

入社以来、日に日に存在感を増し、今やフォースタになくてはならない人材になっている玉浦。これからもこれまでと同様に、目に付いたボールは積極的に拾っていく。マネージャーとなり、より直接的に経営に関する情報に接する立場になった。となると、今まで以上に目に付く課題、見えるボールも多くなるだろう。ひるまず、拾い続ける覚悟だ。

Related News