アジャイルな開発を求めて飛び出し、ユーザーとプロダクトに真摯に向き合う充実の日々

2021-03-16
アジャイルな開発を求めて飛び出し、ユーザーとプロダクトに真摯に向き合う充実の日々

大学院修了後、研究室推薦で大手通信系のSIerに就職した村林慧(Kei Murabayashi)。入社3年目にアジャイル開発に出会ったことで、彼の人生が変わった。アジャイル開発をきっかけにミッション、ビジョンへの共感の重要性、GAFAMなどの米国IT企業のすごさ、それらを生み出す土壌に驚愕した。社内でささやかに改革に取り組むも厚い壁と自らの非力さにとん挫。だが彼の思いは消えなかった。フォースタートアップス(以下、フォースタ)で今、その熱い思いを存分に発揮している。

万能感からの目の前の壁。「これ以上ここにいても成長しない」と転職を決意

村林の前職は大手通信系のSIer。その会社のプロジェクトの多くは、グループ各社のシステムの開発だ。社会の重要なインフラを支える仕事であり、何よりも安定性や確実性を重視する環境だった。そのなかで村林が注力し、社内でリードを取っていたのがアジャイル開発だ。

ウォーターフォール中心のその会社でも、2016年頃からアジャイル開発を取り入れる機運が出てきた。村林はけん引役の一人だった。長期出張で中国の開発会社に行き、そこでアジャイル開発を学び、帰国後はグループの関連会社との共同プロジェクトで活躍。本部長表彰も受けた。

「その頃は万能感がありました」と村林は振り返る。社外のアジャイルコミュニティにも積極的に参加し、アジャイル文化を社内で広めようと奮闘した。しかし、そううまくは進まなかった。本部長表彰の後、社内アジャイルコーチなどを経験しながら加わった大規模プロジェクト。そこでは壁を突破できなかった。いい、悪いではなく目の前にある「壁」。村林は、力不足を痛感した。

「それまでウォーターフォールでやってきて、うまくいっていたわけです。そこでアジャイルを取り入れようともがきましたが、受け入れられないのももっともです。むしろ、新参者の自分がやり方を押し付けようとしているのではと感じました。推進するには、今の自分では能力も地位も足りない。もっと上のマネジメント層にならないといけないと考えました」(村林)。

だが、そう思ったとき「では、そこに到達するには何年かかるのか」と疑問が湧いた。そして、それまでの間「この環境に身を置き続けて能力が高まるのか」とも。村林の頭に転職という選択肢が浮かんだ。たまたま、本部長表彰を受けたときのプロジェクトの仲間が、一足先にスタートアップに転職していた。その話にも刺激を受け、彼が転職活動を支援してもらったというフォースタを訪ねた。

ビジョン共感して戦っている集団がいちばん強い。自分もその仲間に!

とはいえ、最初はフォースタに転職するとは微塵も思わなかった。そもそも、スタートアップもよく知らない。ヒューマンキャピタリストと話し、そこで初めて世の中にはたくさんのスタートアップがあると知り、実際に何社かの面接を受けることになった。

村林は言う。「受けたスタートアップはどこも魅力的で、この会社が世の中を変えるのだと思えるところばかり。どこも素敵でしたが、何社か受けた後にふと『ほとんどの人にとって、こんなに素敵な会社が新卒の就職時の選択肢に入っていないのだな』と思うと、それでいいのかという気持ちが強くなりました」。

同時に「スタートアップを支援しているフォースタは、非常に価値あることをしている会社なのではないか」という思いも芽生えた。社名そのままの「for Startups」というビジョンと、それに共感して一人ひとりが業務に邁進している姿も目にし、「自分もこのような集団で働いたら楽しいのではないか」と思うようになった。

ヒューマンキャピタリストからは、「弊社のCTOと合いそうなので」という理由でフォースタも提案されていた。当初はプロダクトで戦う会社に魅力を感じていたが、次第にフォースタへと気持ちが傾いていった。村林は言う。「ビジョン、ミッションに共感して戦っている集団が一番強い。その思いがバラバラだと、開発でも一つの方向を向けません。いろいろな会社を見るなかで、フォースタは一番ビジョン共感が強く、私自身もそのビジョンに心から共感できました」

当初の「スタートアップはすごい!」というフワッとした興奮から、次第に「自分は何をしたいのか」と真剣に考えるようになり、いつしか志望順位は完全に逆転。村林は迷いなく入社を決めた。

ユーザーとプロダクトに向き合い、喧々諤々議論しながらつくるやりがい

入社して現在は、タレントエージェンシー事業をDX化するソリューションの開発に取り組んでいる。フォースタの重要なミッションである、人の可能性を最大限に引き出すことでスタートアップを支援する同事業の価値を最大化するために、絶対に欠かせないものだ。自動化できる業務は自動化し、浮いた時間は、転職希望者とのコミュニケーションや企業との向き合いなど、ヒューマンキャピタリストとしての介在価値が問われる部分に充てる。支援すべきスタートアップが加速度的に増えていくなかで、喫緊の課題だ。

開発チームに村林が加わり、決して悪い意味ではなく、作業が中断する場面が増えたという。というのも機能を追加するときなど、村林が一つひとつ「その意味は?スター卜アップにとっての価値は?転職希望者にとっての価値は?」と問いかけるからだ。

「上から言われたから作るのではなく、そこにどんな課題があってどんな価値を提供できそうなのかを真剣に考えて、議論しきってから開発したいのです。言われた通りに作ることは簡単です。でも、疑問を呈して議論する。その30分程度の時間を惜しんで、やらなくてもいいことやちょっと違うことをやり続けてしまったら、それにより損なわれる時間や価値が本当にもったいない。私は既にみんなから変な人と思われているので(笑)、私が口火を切ることで、他のみんなも言えるようになるといいと思います」。

村林の狙い通り、みんなも気づいたことを口にすることが増え、これまでも十分にフラットなチームだったが、より活性化しているという。「ビジョンを共有しているという大前提があるので、疑問を呈したり意見を言ったりしても微妙な空気になることはありません。『では、何をすべきか』と同じ方向を向いて考えられる。これは本当に楽しくて、こんなに雰囲気のいいエンジニアチームはそうそうないと思います」。

思い切り議論し、目の前にいるユーザー(=ヒューマンキャピタリスト)ともやりとりしながら価値あるものを生み出す。作っているシステムが巨大過ぎて、ユーザーの顔が良く見えなかった前職では得られなかった確かな手応えとやりがいが、ここにはある。

自分を打ち出すことで広がる世界


フォースタに来て、燻ぶらせていたものを一気に解放しているかのような村林。バリューのひとつに「Be a Talent」と掲げ、自らを社会に打ち出すことを推奨する社風も気に入っている。つい先日も、村林と同様に大企業からスタートアップに転じた知人と共に、社外に向けたウェビナーを開催した。社内でも勉強会を開いたり、ブログを書いたりと活発に活動する。

「自分で宣言してアウトプットすると、そこに向けてインプットも進みます。そのバランスがいい。また、すごく良い文化だと思うのは、発信をみんながコメント付きで拡散してくれること。チームや事業部の壁もありません。発信をきっかけに雑談やつながりが生まれ、そのフローがとてもいいと思っています。先日も、開発情報を共有するチャンネルでSQLの記事を共有したのですが、それをヒューマンキャピタリストの人も見て、『自分もSQL勉強したいです』と反応してくれました。ハイ、カモが引っかかったと、早速勉強会を企画しました(笑)。社内外問わず、発信するとフィードバックがあり、自分の世界がどんどん広がっている実感があります」と村林。

前職では、周りはエンジニアばかりだった。ビジネスサイドの思いや文化、行動原理にも、フォースタで初めて触れることができた。村林にとって大きな収穫だ。焦り、無力感、フワッとした憧れで始めた転職活動だったが、今だから冷静に振り返ることができ、改めて伝えたいこともある。

「大企業は、今お金を儲けられる仕組みがあってそれを維持することが第一な部分が少なからずあると思っています。すごく優秀な人が大企業に入るのだけど、イノベーションを起こすことよりその秀逸な仕組みを壊さないように回すことを求められている人もいるかも知れません。もし、そこで違和感や疲弊を覚えるのであれば、スタートアップに来るといいと思います。きっと自分のやりたいことができると思います。是非そういう人にはスタートアップで次世代のスタンダードを創ってほしいです」。大企業からスタートアップへ移り、今が楽しくてたまらない村林からのメッセージだ。

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