自分・会社・日本。3つ の成長がリンクする喜び。唯一の経営企画担当として奮闘

2021-05-25
自分・会社・日本。3つ の成長がリンクする喜び。唯一の経営企画担当として奮闘

髙嶋純平(Jumpei Takashima)は、フォースタートアップス(以下、フォースタ)を支える「一人経営企画」だ。会社のステージを引き上げるため、職務に全力を注ぐ彼に経営陣もメンバーも全幅の信頼を寄せる。常に現状を数字で冷静に捉える一方で、「フォースタの成長が日本の成長につながる」という熱い思いも持つ髙嶋。逆風下で社会人になり、不断の努力で道を切り拓いてきた軌跡と、充実している今の姿を紹介する。

リーマン・ショックの真っ只中での就職。苦難のなかで道を切り拓こうと努力

サークル仲間と楽しいひと時


「平坦な人生を歩んでまいりました」と話す髙嶋だが、フォースタに至るまでの道のりは、言うほど平坦ではない。2009年春に大学を卒業。「勢いのある一部上場の不動産ベンチャー」に就職するはずだった。しかし、2008年9月にリーマン・ショックが起き、内定時には勢いのあった不動産業界は、卒業時には多くの会社が不良資産や負債を抱える厳しい状況になっていた。髙嶋が入る会社も例外ではない。入社直前に上場廃止が決まり、「逆風下にある不動産ベンチャー」に入社することになってしまった。

開発を希望していたが、とても新規の開発ができる状態ではなく、髙嶋は計数管理の部門に配属になった。「決して希望する仕事ではありませんでしたし、会社の状況は厳しい状況が続いていました。しかし身の回りで起きる出来事や環境に意味付けを与えるのは自分自身。こんな状況だからこそ得られるものも沢山あると捉えていました」と髙嶋。内定を取り消す同業他社もある中で受け入れてくれた恩義もあり、会社への価値貢献を決意した。そして同部門で着実に実績を残し、経営企画部への異動が決まった。

そこで、自分の価値を高めることが不可欠とグロービス経営大学院へ。そして2年後、学びを活かせる場を求め、髙嶋は大手企業系列の再生可能エネルギーの発電会社に転職した。大学では環境経済学のゼミに所属する等、元々興味を持っていた業界であることに加え、世界で広がり続ける膨大な市場規模が髙嶋の心を惹きつけた。この会社なら学んだ知識を存分に活かせる筈だった。しかし、ここでも誤算が生じた。入社前にはわからなかった高い壁が、社内にあった。

「トップダウン型の会社で、トップの考えがイコール経営戦略。もっと経営企画部として経営戦略の策定にも深く関わりたかったし、時間を割くべき経営課題もたくさんあった。自分なりに工夫や改善にも努めましたが、目の前のタスクとの優先順位を覆すことができませんでした」。再生可能エネルギーに社会的意義を感じていたが、高い壁を前に、髙嶋は再び環境を変えることを考えた。転職サイトに登録すると、フォースタ代表の志水雄一郎からメールが来た。

漠然と抱いていた日本の将来への危惧。他人事にしてはいけないと気づかされた


「メールの文面が、ほかのエージェントとは全く違っていました。ほかは案件の話ばかりですが、志水さんのメールには、フォースタが目指すもの、やらなくてはいけない理由、そして『あなたはスタートアップに行くべきだ』といったことが書かれていました。まずは、変わっているから会ってみようと思いました」と、笑って振り返る髙嶋。

実際に会うと、「変わっている」という印象はますます強まった。国際競争力が低下する一方の日本において、成長産業支援が待ったなしであることなどを大いに語る。勢いに飲まれながら、だが、その話は確実に髙嶋の心に刺さっていた。「自分自身もそれまで、低迷する日本に対して漠然と問題意識は持っていました。日本の人口は減り、人口が減ればGDPが減る。生産性向上が不可欠であり、将来を見据えて逆算し、今、何をすべきか考えなくてはならない。そう思ってはいたのですが、どこか他人事でした。それまで『他人事にしていたらダメだ』と言ってくる人もいませんでした」。

これは自分事として取り組まねばならないことだ。そう感じ始めた髙嶋に、志水は「ウチも受けませんか」と声をかけた。前回も今回も、会社を選ぶ際に髙嶋が判断軸にしていたことは2つ。会社として経営理念やビジョンを大事にしていることと、経営大学院での学びを活かすことだ。

志水の話からは、フォースタの強烈なメッセージが伝わった。それは心の底から共感できるものだった。学んだことも活かせるだろう。

この2軸に加えてもう1つ、髙嶋にとって一緒に働く人も重要だった。志水は、今まで会ったことのない変わった人。その後、フォースタのメンバー数人と会い、それぞれにカラーは違うが、ビジョンへの共感とそれぞれの熱量は伝わった。自分事としてやらなければいけないことを、同じ志を持った仲間とともに――。髙嶋の決意は固まった。

会社のステージを引き上げるために全力を注ぐ。一人経営企画として奮闘


2019年11月、髙嶋は経営企画担当としてフォースタにジョインした。唯一の経営企画専任担当だ。果たすべき役割は大きく、「自分がやらなければいけないという責任感は、これまでの2社とは比べものになりません」と言う。フォースタという会社の活動を数字に落とし込み、目指す方向に沿って人、モノ、金の最適配分を企画立案する。

「一言で経営企画といっても、やらなければいけない領域は会社によってまったく違います。私個人としては、『会社のステージを一段引き上げる』というスタンスで、そのために必要なことはすべてやらなければならないと考えています」と髙嶋。例えば予算策定なら、みんなの認識を合わせ、それを数字に落とし込む。そして策定後は、それをさらに活きた数字にするために、会社として何をすべきかを突き詰める。

やるべきことはたくさんあり、それは、頑張ったからといって減るものではない。会社が成長し、フェーズが変われば新たな課題も生まれる。転職の目的の一つだった、学びを活かすには十分過ぎるステージがある。会社の成長を目指して全力を注ぐことは、自分自身も成長させる。また、会社の成長とは、多くの成長産業を支援できることとイコールであり、それは日本の成長にもつながる。髙嶋は言う。「自分、会社、日本。3つのベクトルがすべて同じ方向を向いています。これほど大きなやりがいはありません」。

自分の努力・成長の先に日本の成長がある。魅力にあふれるフォースタの経営企画


髙嶋の言葉は続く。フォースタの経営企画の魅力は「ものすごく大きなものを変え得る立場にあること」だと言う。「経営陣の意思決定のサポートに、かなり深いところまで立ち入ることができ、自分のスタンスを示せる役割です。自分の価値発揮次第で、この会社の成長は変わる。会社の成長の先には、日本の成長がある。自分は日本の成長鈍化に歯止めをかけ、もっと言うなら上昇に転じさせることにすら関われるのではないか。拡大解釈し過ぎかもしれませんが、そう思っています」。

それは決して拡大解釈ではない。経営陣は髙嶋に全幅の信頼を寄せ、たびたび席に来ては意見を聞くという。髙嶋は数字のエビデンスとともに意見を述べる。そのようにして入社以来、間接的に経営に関わってきた。その日々を振り返って髙嶋は言う。「自分自身の変化として、視座が高くなった気がします。前職、前々職ともに課題感は持っていたものの、戦略にそこまで関わることはできず、結果、中途半端な視座にとどまっていました。でも今は踏み込める。会社が目指す日本の再成長を、自分事として考えるようになりました」。

そして、周りには同じ視座を持つメンバーがいる。会社と自分のベクトルだけでなく、全社員のベクトルも同じ方向を向いていると感じる。「それは思っていた以上にいい意味で、ギャップがありました。みんながベクトルに沿って成長しようとしていて読書量もすごい。自己研鑽意欲が高く、周りにそのような人がいることで、自分ももっと努力しなければという気持ちになります」。

逆風下で始まった社会人生活、髙嶋はずっと一人で努力を続けてきた。今は周りから刺激を受け、ますます高みを目指す。フォースタの経営企画は責任が重い分、決して楽な仕事ではない。だが、髙嶋のようにこの状況を自分事と捉えられるならば、得るものはたくさんあるだろう。いつまでも一人経営企画というわけにはいかない。体制拡充が急務の今、3つのベクトルが一致するこの環境に喜びを見出せる仲間が来てくれれば、こんなに嬉しいことはない。


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